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地上望遠鏡による小惑星リュウグウの偏光観測結果について

京都大学と千葉工業大学、広島大学を含む12の大学・研究機関の研究者からなる研究チームは、北海道大学附属天文台(北海道名寄市)、兵庫県立大学西はりま天文台(兵庫県佐用町)、広島大学東広島天文台(広島県東広島市)、普賢山天文台(韓国)の国内外4箇所の望遠鏡と偏光撮像装置を用い、小惑星リュウグウの偏光観測を行いました。2020年9月から12月まで合計24夜行われた観測データは、最大53%の偏光度を示し、太陽系小天体の偏光度としては最大値記録を更新しました。

この偏光度から、リュウグウの表面は比較的大きな粒子 (0.1mm程度以上)で覆われた ざらざらしたものであることが分かりました。この結果は、はやぶさ2探査機で撮影されたリュウグウの画像とも矛盾がないものです。 今後、はやぶさ2がリュウグウ表面から持ち帰ったサンプルの分析が始まります。 その結果との比較が期待されます。

この研究成果は、2021年4月20日付の米国科学雑誌「The Astrophysical Journal Letters」に掲載されました。
また、本研究に関して、2021年4月27日のはやぶさ2プロジェクト記者説明会において報告されました。


左: 位相角(太陽-リュウグウ-地球の角度)に対するリュウグウの偏光度測定値(赤点)。
過去の太陽系小天体の偏光度測定値(他の色の点)も比較のため掲載。
投稿論文 Kuroda et al.(2021)より。
右: 観測に使用した4台の光学望遠鏡群。

詳細:研究トピックス(京都大学大学院理学研究科付属天文台より)

米国天文学会による一般向け解説記事(英文)