2023年6月16日
掩蔽観測は古くから天文学において有効なツールでした。特に近年の日本では、掩蔽観測による重要な成果が相次いでいます。彼らの目覚ましい活躍のおかげで、観測件数の急増、観測成果の世界的評価、惑星探査ミッションからの支援依頼等、掩蔽観測業界は非常に活気づいてきました。
日本の観測者が関与した国際掩蔽観測の例をいくつかあげます。
- https://academic.oup.com/pasj/article/75/1/153/6947807
- https://www.aanda.org/articles/aa/pdf/2023/05/aa46365-23.pdf
- https://cosmos.isas.jaxa.jp/meeting-in-the-shadow-of-asteroids-yoshida-fumi-has-been-awarded-the-daboll-award-for-her-leadership-in-occultation-observations/
- https://www.esa.int/Enabling_Support/Space_Engineering_Technology/Shadow_hunters_capture_Didymos_asteroid_eclipsing_stars
今後もミッションからの観測依頼や国際的な観測キャンペーンの参加機会が増えてくると思われます。このような状況の中、研究者とアマチュアが協力して掩蔽観測専用のwebページや観測データアーカイブを構築しました。掩蔽現象は限られた範囲でしか観測することができませんが、時には掩蔽帯が国境をまたいで通過し、近隣諸国との協力で観測を進めることもあります。そこで、掩蔽観測を東南アジア全体に呼びかけ、協力して観測するInternational Occultation Timing Association / East Asia(IOTA/EA)セクションを立ち上げることとし、このメールでご案内を差し上げています。
掩蔽観測業界では世界の観測データが集まるInternational Occultation Timing Association(IOTA)とその国際セクション:European Section (IOTA/ES)、Middle East Section (IOTA/ME)、Australia & New Zealand (RASNZ – Occultation Section)、South America (with LIADA)、IOTA India Section (IOTA/India)があり、すでに各地域で盛んに活動されています。今まで東アジア地域にはこのような組織はなかったのですが、上述したように、機運が高まってきたので、IOTA/EAを立ち上げ、その設立総会を開催したいと思います。
設立総会案内
- 日時
- 2023年8月27日 日曜日 14:00-16:00 (日本時間)Date and time
- 場所
- Web (Zoom)開催 定員70名
次第
- 開会宣言
- 暫定代表あいさつ
- 来賓あいさつ
- 議事
- 会の設立及び運営に関する提案説明・質疑
- (会則・細則はホームページをご参照ください。 URL:::::)
- (1) 会則案及び細則案
- (2) 2023年度事業計画案
- (3) 2023年度予算案
- (4) 暫定役員案
- 会の設立及び運営に関する提案説明・質疑
- 部局所管事務説明
- (1) 小惑星等による掩蔽観測推進
- (2) 観測データアーカイブ
- (3) Webサイト運営及び活用
- (4) 月による星食観測推進
- (5) 会員登録及び会費並びにメーリングリスト登録
- (6) その他
- 役員あいさつ
- 閉会
設立総会への参加登録
以下から登録フォームへアクセスして、参加登録をしてください。
IOTA/EAへの参加にご興味のある方は、当日総会に参加できない場合でも、後日詳細をお知らせしますので、登録フォームにご記入ください。
皆様の参加をお待ちしております。
IOTA/EAを立ち上げ人一同(あいうえお順)
- 秋田谷洋
- 相馬充
- 野田寛大
- 早水勉
- 洞口俊博
- 宮下和久
- 吉田二美
- 渡部勇人