ベピコロンボは2018年10月に打ち上げられ、7年以上のクルージングを経て水星周回軌道に投入された後、2025年から1年間にわたって観測運用を行う。
水星ダストモニター(MDM)は、水星磁気圏オービターMMOに搭載されており、水星周回軌道上で約1個/日の惑星間ダストと、約10個/日の水星からのインパクトイジェクタの観測を予想している。MDMは衝突したときの衝撃力(ダストの運動量)のみ測定できるが、MMOの位置、速度、スピン角などを考慮して、ダストの種別、おおよその軌道を推定する。
PERCは、特にセンサー校正や開発試験、データ解析などを担当し、現在は水星での観測運用に向けた準備を進めている。前任者からMDMチームの主席研究員(PI)を引き継いで今に至っている。