研究員ブログ

3回目の洋上発射実験を実施

みなさんこんにちは.

PERCロケット担当の和田豊です.

11月14-15日に我々としては3回目となるロケットの洋上発射実験に成功しました.

この実験は,千葉県にある御宿町の網代湾上にアンカーで固定した8m四方のフロート上から小型ロケットの発射実験を行うものです.2019年3月に国内では初となる洋上発射実験に成功し,同年11月に2度目の発射実験を実施.そして今回が3回目となる発射実験で,過去2回がそれぞれ1機ずつの打ち上げでしたが,2日間で5機もの打ち上げ実験を実施しました.


洋上から打ち上げられたロケット

打上の様子

2馬力艇で洋上から回収されるロケット

浜辺に設置された本部兼点火操作場所

3回目ともなると打ち上げ実験手順が洗練され,より効率的な仕組みで運用することができました.初めての際にはフロートの組み立てに約1週間を要していましたが,今回は1日で完成しています.

フロート上に設置した発射台も2回目まではガントリー式発射台を採用していましたが,3回目の今回はレール式に変更しました.

過去の2回は洋上フロートの揺動がロケットの発射時の姿勢に与える影響について調べるため,揺れに強くロケットの周囲を保持しやすいガントリー式でした.

ロケット発射時のフロートの動きを詳細に調べたところ,波による発射台の先端の移動速度は打ち上げ時のロケットの速度よりも遅く,ロケット発射時に姿勢を乱す影響が少ないことが分かりました.

そこで,レール式の発射台に変更,これによりロケットの発射レールを3台に増やすことができたため,2日間で5機ものロケットの打ち上げに成功しました.特に15日の実験では2時間の間に3機の打ち上げを実施するなど,驚異的なペースで打ち上げることに成功しています.

今後,洋上でロケットの発射実験をコンペティション形式で実施することを検討しているため,短時間に多くのロケットを打ち上げることはコンペティション成立に向けた大きな課題でした.今回の実験ではその課題が解決され,御宿でのロケット実験をより活性化させる成果を得ることができました.

洋上での打ち上げ実験は安全確保が行いやすいため,かなりチャンレンジングなロケットの打ち上げも可能です.より自由な発想で,新しい技術を試すことができるロケット打ち上げ実験フィールドとして今後も継続した実験の実施を予定しています.

今回の実験期間中のお昼ご飯はボリューム満点のお弁当です.夕食は御宿研修センターでおいしい夕食をいただけるため実験期間中の食は今回も充実していました.


実験班員向けの昼食弁当

御宿研修センターのカツカレー

これからも小型ロケット開発の進捗を報告していきますのでお楽しみに!

以上