PERCブログBlog

48th Lunar and Planetary Science Conference に参加してきました!

米国ヒューストンにて第48回目となる月惑星科学会議(48th Lunar and Panetary Science Conference, 通称LPSC)が開かれました.我々の研究分野における最大規模の学会の1つであり,今年も1700人を超える研究者が参加しました.PERCではこの学会に参加することが恒例となっており,今年は松井所長を含む7名が参加しました.
3/19にはレセプションが開かれメキシコ料理やチーズを片手に,久々に再会する研究者たちが楽しく語らいあいました.
会議は3/20-24に開かれ,今年も月・火星・衛星・彗星・小惑星に関する最新の研究発表がありました.特に私(岡本)はDawn探査機によってわかってきたCeresの形状・組成・進化やResetta探査機が行った彗星Cyurumov-Gerasimenkoの発表が興味深く,自身の研究に役立つ情報も多く得られました.

3/19レセプション会場前にてブラウン大の廣井さんと.

ポスターセッションの様子.ポスターセッションは21日と23日の2日間に分けて行われました.会場では軽食が振舞われお酒が販売されており(数年前までは無料だったようです),ビール瓶片手に陽気に議論し合っている姿もみられました.

今回,私は”Giving Shape to Impact Craters”というセッションで口頭発表をするとともに,同セッションの座長を任されました.私が国際会議の座長を担当するのは初めてです.もともとそのセッションはDr. John SprayとDr. Jay Meloshが担当座長でしたが,Dr. Sprayが本会議に参加できなくなったとのことで急遽,会議の前週に座長依頼が私のもとへやってきたのがきっかけです.
共同座長であったDr. Meloshは惑星衝突研究業界における大御所の一人です.有名な著書に,衝突界のバイブル的教科書”Impact Cratering: A Geologic Process (1989)”があります.そのDr. Meloshとは今回初対面でした.緊張とワクワクを胸に座長を共にさせていただいたのは素晴らしい経験でした.セッション進行は彼のサポートもあり問題なく行うことができました.セッション後,“I was impressed by your ability to quickly set the timer correctly and keep all on time!” と,お褒めの言葉をメールでいただいただけでなく,研究についても少しアドバイスをいただけたのはとてもうれしかったです.

Melosh and Okamoto (2017) セッション前に廣井さんに「記念になるから」と写真をとっていただきました.私のピースはDr. Meloshが笑顔になってもらうためのピースですが(実際少し表情はほころんでもらえたか),見返すと少し気恥ずかしいです.(^_^;

来年度も研究成果を出し参加できるよう頑張ろうと思っております.
(岡本 尚也)