新年早々、1月2日から1月12日の日程で、アラブ首長国連邦（UAE）の４大学から計16名の先生・学生をお迎えし、惑星探査研究センターで宇宙教育を実施しました。UAEは1971年建国の若い国ですが、原油を産し、人口は1000万人程度ですが、現時点では世界36位のGDPを有する経済大国です。しかし石油が枯渇した後の国の行く末に深い憂慮を感じており、新しい産業を模索しています。そんな彼等が目指す一つの未来像が、将来の宇宙開発大国です。日本はUAEの中の１つであるアブダビ首長国に権益を有し自主開発原油の4割を頼るなど、非常に深い関係にあり、また長い長い宇宙開発の歴史を有しています。
このようなことも有り、UAEから日本に、人材育成の相談がやってきました。そこで宇宙教育に関して多くの経験を有するPERCに白羽の矢が立てられました。
今回はまず導入として、彼等に興味関心を持って貰うことを目的として、缶サットやそのうちあげロケットに関して、システムエンジニアリングの観点から製造・組み立て・打上を学んでいただきました。千葉工大をはじめ多くの日本の大学からも学生が参加して、将来の日本とUAEを繋ぐ友情を育むことが出来たのも、大きな収穫の一つです。
UAEではこのような「工学」に加え、「科学」する心、学生の育成にもPERCに期待を寄せています。2021年にUAEが計画している火星探査計画に関連して、「科学」する心を育成するために、今後も協力を続けていきたいと思います。（秋山）