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砂の観測

12月初めに、 近所の海岸で野外観測を行いました。海岸は開けているため強い風が吹きます。風で地面から巻き上げられた砂が観測のターゲットです。
DustyWind

東京湾越しに見る富士山

ダストを観測するには、LIDAR(ライダー)と呼ばれる装置を使います。装置が出した光がダストに当たって帰ってくるまでの時間や明るさから、ダストまでの距離やダストの量を求める装置です。この装置は明るい場所での測定が苦手なため、観測は日没の頃から始めました。
この日の風速はおよそ10メートル。観測にとっては風は願ったりなのですが、飛んでくる砂は、当たると痛いほどです。しかも日没後なので気温がぐんぐん下がります。観測終了後の鍋とビールを心の支えに観測を続けます。

この装置は、将来の火星探査機への搭載を目指して開発しているものです。火星表面は気温摂氏-40度、風速20メートルも珍しくないとか。火星に行くなら鍋必携ですね。