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メテオ、ISSとの通信確立成功!

5月11日、Space-Xのドラゴン8号機補給船の帰還作業と平行して、ISS上のPCにメテオ用のディスクイメージをコピーする作業を行う予定でしたが、NASAの手違いにより、イメージコピーができず中止。5月20日に再度PCへのディスクイメージコピーを行うと共に、WORFラックへのメテオカメラの設置を行いました。

作業完了後、メテオの写真を撮るJeffrey Williams 宇宙飛行士(2016年5月20日)
PCとカメラのセットアップ完了後、運用管制室のメテオ運用PCと、ISS上のメテオ用PCとの通信確立のため、NASAの地上管制管や技術者と音声回線で連絡を取りながら設定を行い、予定通り2時間ほどの作業で無事通信が成功しました。地上からのコマンド送信によりISS上のPCの時刻設定を行ったり、ISS上のPCにある動画ファイルを様々なビットレートで地上に降ろし、アップリンク、ダウンリンク双方向の通信を確認しました。これまで時間をかけて地上運用設備の整備と通信模擬試験を重ねてきたので、実際にISS上のPCと通信できた時は感無量でした。

ISSと地上のPC間の通信確立成功を祝してメテオプロジェクトメンバーで記念撮影(2016年5月20日)
ISS側の事情により、カメラの電源を入れることができず、まだ観測は開始していません。また、観測用窓のシャッターを長時間開放する許可が下りるまでもう少し時間がかかるため、観測開始までには今しばらく時間がかかりそうです。観測準備は整っているので、今はNASAからのGOサインを待つばかり。ゆっくりですが、観測に向けて着実に進んでいます!
(荒井朋子)