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アゼルバイジャン共和国~フィールドワーク~

2015年9月21日(月)から5日間,アゼルバイジャン共和国にて泥火山のフィールドワークに行ってまいりました.これはPERCの惑星地質研究の一環で,このエリアにある泥火山の特色が火星北部の平地にも見られることから,アナログな研究拠点として現在最も注目している場所です.

アゼルバイジャンはカスピ海に面しており,石油(バクー油田)が採れることで有名.そのため国としてはかなり潤っており,首都バクーの町並みは想像していたより遥かに綺麗で驚きました!

でも街から一歩外に出ると,そこは永遠に続く砂漠で未開の土地のようでした.

そんな中を車で走り,途中からは器材を担いでの登山!

火口に到達してみると,泥がメタンガスと共に活発に噴出していました.湧き流れた泥が淵で固まり,長年に渡って山のような形状を作り上げたようです.

 

最近,NASAの火星探査機キュオリオシティーにより,火星大気にもメタンが含まれていることが解ったと報告がありましたが,アナログとしてアゼルバイジャン泥火山の詳細をさらに把握することでその関連性の有無に少しでも近づければと考えています.

 

(三宅 範宗)