初代所長Founder

松井孝典Takafumi Matsui

千葉工業大学学長。
1946年静岡県生まれ。理学博士。東京大学理学部卒業、同大学院博士課程修了。
専門は 地球物理学、比較惑星学、アストロバイオロジー。

NASA 客員研究員、マサチューセッツ工科大学及びミシガン大学招聘科学者、マックスプランク化学研究所 客員教授、東京大学大学院新領域創成科学研究科教授(理学系大学院教授兼担)を経て東京大学名誉教授。2009年4月より千葉工業大学惑星探査研究センター所長、2019年より千葉工業大学地球学研究センター所長。2020年6月より千葉工業大学学長(第13代)。 2021年より千葉工業大学数理工学研究センター所長。
2012年発足した政府の宇宙政策委員会委員(委員長代理)、静岡文化芸術大学理事、2018年3月から岐阜かかみがはら航空宇宙博物館館長兼理事長、そのほかにも各種財団の理事、評議員など多数。

1986年、学術誌『ネイチャー』に海の誕生を解明した「水惑星の理論」 を発表し、世界の地球科学者から注目を集めた。日本の惑星科学の第一人者。 NHK の科学番組『地球大紀行』の制作に関わり、企画段階から参加した。学際的な地球学を提唱している。1988年、日本気象学会から大気・海洋の起源に関する新理論の提唱に対し「堀内賞」、2007年、著書『地球システムの崩壊』(新潮選書)で、第61回毎日出版文化賞(自然科学部門)を受賞。
このほかにも『地球進化論』『地球倫理へ』『宇宙人としての生き方』『われ関わる故にわれ在り』『文明は見えない世界がつくる』『138億年の人生論』など著書多数

著作リスト

著書

  • 『惑星探査と生命・惑星の表面』(恒星社厚生閣 現代天文学講座 1979年)
  • 『パノラマ太陽系』(講談社ブルーバックス 1981年)
  • 『青い惑星・地球』(講談社ブルーバックス 1982年)
  • 『惑星への旅』(日本放送出版協会 1985年)
  • 『水惑星はなぜ生まれたか』(講談社ブルーバックス 1987年)
  • 『地球=誕生と進化の謎』(講談社現代新書 1990年)
  • 『地球進化論』(岩波書店 1988年、岩波現代文庫 2008年)
  • 『地球・46億年の孤独』(徳間書店 1989年、徳間文庫 2000年)
  • 『サンサーラ地球・宇宙・人間』(徳間書店 1989年)
  • 『地球=誕生と進化の謎』(講談社現代新書 1990年)
  • 『宇宙誌』(徳間書店 1993年、徳間文庫 1998年、岩波現代文庫 2009年、講談社学術文庫 2015年)
  • 『最後の選択―文明・人類はどこへ行くのか』(徳間書店 1994年)
  • 『地球進化探訪記』(岩波書店・岩波科学ライブラリー、1994年)
  • 『地球倫理へ』(岩波書店 1995年)
  • 『150億年の手紙』(徳間書店 1995年)
  • 『惑星科学入門』(講談社学術文庫 1996年)
  • 『地球・宇宙・そして人間』全3巻(徳間書店、1987-95年)
  • 『巨大隕石の衝突―地球大異変の歴史を読み解く』(PHP研究所 1997年)
  • 『地球学―長寿命型の文明論』(ウェッジ 1998年)
  • 『地球大異変―恐竜絶滅のメッセージ』(ワック 1998年)
  • 『再現!巨大隕石衝突―6500万年前の謎を解く』(岩波書店 1999年)
  • 『地球・46億年の孤独―ガイア仮説を超えて』(徳間書店 2000年)
  • 『1万年目の「人間圏」』(ワック 2000年)
  • 『絶滅恐竜からのメッセージ―地球大異変と人間圏』(ワック 2002年)
  • 『宇宙からみる生命と文明―アストロバイオロジーへの招待』(日本放送出版協会、2002年)
  • 『宇宙人としての生き方』(岩波新書 2003年)
  • 『宇宙生命、そして「人間圏」』(ワック 2005年)
  • 『宇宙で地球はたった一つの存在か』(ウェッジ 2005年)
  • 『松井教授の東大駒場講義録』(集英社新書 2005年)
  • 『コトの本質』(講談社 2006年)
  • 『われわれはどこへ行くのか?』(ちくまプリマー新書 2007年)
  • 『「わかる」と「納得する」―人はなぜエセ科学にはまるのか』(ウェッジ 2007年)
  • 『地球システムの崩壊』(新潮選書 2007年)
  • 『探査機でここまでわかった太陽系』(技術評論社「知りたい!サイエンス」、2011年)
  • 『我関わる、ゆえに我あり ―地球システム論と文明』(集英社 2012年)
  • 『生命はどこから来たのか? アストロバイオロジー入門』(文春新書 2013年)
  • 『スリランカの赤い雨 生命は宇宙から飛来するか』(角川学芸出版 2013年)
  • 『天体衝突 斉一説から激変説へ 地球、生命、文明史』(講談社ブルーバックス 2014年)
  • 『銀河系惑星学の挑戦 地球外生命の可能性をさぐる』(NHK出版新書 2015年)
  • 『文明は〈見えない世界〉がつくる』(岩波新書、2017年)
  • 『138億年の人生論』(飛鳥新社、2018年)

共著

  • 『地球惑星科学入門・太陽系のなかの地球』(岩波書店「岩波講座 地球惑星科学I」、1996年)
  • 『いま、いのちを考える』(梅原猛、河合隼雄との共著、岩波書店、1999年)
  • 『親子で読もう 地球の歴史』(岩波書店 2012年)

訳書

  • J.ネーゲンダンク『身近な地球科学 宇宙船「地球号」を探る』大久保修平・本田勝彦共訳(講談社 1980年)
  • ジョナサン・ワイナー『プラネット・アース』監訳 (旺文社 1986年)
  • パトリック・ムーアほか『われらの太陽系 3・水星のすべて』(朝倉書店 1986年)
  • チャンドラ・ウィックラマシンゲ『彗星パンスペルミア』監修・所源亮訳(恒星社厚生閣 2017年)
  • チャンドラ・ウィックラマシンゲ『宇宙を旅する生命』監修・所源亮訳(恒星社厚生閣 2018年)

監修

  • 『宇宙はこうなっている』(徳間書店 1993年)