火星衛星探査計画『MMX』搭載H3ロケット10号機打ち上げ成功について
『MMX』はJAXAが中心となって遂行する火星衛星探査計画(Martian Moons eXploration)の略称です。『MMX』は、火星の衛星であるPhobos(フォボス)とDeimos(ダイモス)を探査し、フォボスの表面から試料を地球に持って帰ってくるという世界初のミッションで、火星衛星の起源を明らかにし、同時に行う火星観測もあわせて火星圏および地球型惑星の形成進化の謎を解き明かすことを目的としています。
本日、2026年10月20日(火)午前4時41分3秒、『MMX』は、JAXA種子島宇宙センターからH3ロケット10号機により打ち上げられました。その約1時間10分後、『MMX』はロケットから分離され、予定の軌道投入に成功しました。
『MMX』は来年火星圏に到着し、約3年間、フォボスへの着陸と試料採取を含めた火星圏での観測を実施します。5年後の2031年には試料を入れたカプセルが地球に帰還する予定です。
千葉工業大学惑星探査研究センター(PERC)では、『MMX』のサイエンスボードのメンバーとしてサイエンスを推進する主要な役割を担っています。また、13のミッション機器のうち、衛星表面の形状情報を観測するための測距装置である「レーザ高度計(LIght Detection And Ranging: LIDAR)」と、火星周辺のダスト環境計測とダストリング検出を目指す「ダストモニター(Circum-Martian Dust Monitor: CMDM)」という2つの搭載観測機器の開発を主導しています。さらには、フォボス着陸地点選定チームを責任者として率いるなど、様々な形で『MMX』に参画しています。
昨年8月には『MMX』探査機1/2サイズ模型の特別展示を東京スカイツリータウンキャンパスで実施しました。また、本年8月22日にも公開講座を実施しています。今後もさまざまな形でMMXミッションをご紹介していきたいと考えております。
ここから5年。『MMX』の挑戦の旅が始まります。
皆さまの応援を宜しくお願いいたします。

