ヨーロッパの木星氷衛星探査ミッションJUICE(ジュース)のガニメデ・レーザー高度計GALA(Ganymede Laser Altimeter)を、ドイツ、日本、スイス、スペインのチームが共同で開発しました。
GALAは、送信したレーザーパルスが氷衛星であるガニメデ表面で反射して戻ってくる信号を、アバランシェフォトダイオード(以降、APD)という光センサをつかって検出し、天体表面の高低差や傾斜角を調べます。
JUICEは2023年4月打ち上げ予定で、8年間のクルージング期間を経て木星周回軌道へ投入後、3年間をかけてガニメデ周回円軌道へ投入された後、1年間の観測を行う予定です。GALAはガニメデ表面の地形や木星の潮汐力による変形を調べる予定です。
PERCは、アバランシェフォトダイオード(以降、APD)とアナログエレクトロニクスモジュール(AEM)の開発を担当しています。APDは、ガニメデに向けて出射したレーザーパルスの反射光を受光する高性能な光センサーで、AEMはAPDからのアナログ信号をデジタル信号に変換して、スイスチームが担当する距離を測定するためのモジュールに高速データ伝送する役割を持っています
PERCは、提案書をESAへ提出する当初からGALAチームに参加しており、ハード開発について中心的な役割を果たしています。