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林友直先生を偲ぶ会に参加し、講演を行いました

5月30日に開催された「林友直先生を偲ぶ会」に参加し、「鯨衛星アンテナの継承と活用 ― 千葉工業大学における超小型衛星を用いた惑星科学ミッション」と題して講演を行いました。

2024年6月4日に96歳で逝去された林友直先生は、千葉工業大学で1992年頃から鯨の生態を調査する人工衛星の検討を開始され、その構想は日本初の大学衛星となる鯨生態観測衛星(WEOS)へと発展し、検討開始から10年の歳月をかけて、2002年にH-IIAロケット4号機で打ち上げられました。

今回、講演の機会をいただいたのは、偲ぶ会の発起人であり、衛星設計コンテスト実行委員会幹事の中島厚先生から、千葉工業大学で進められた鯨生態観測衛星プロジェクトや、その技術が現在どのように受け継がれているのかについて紹介してほしいとのご依頼をいただいたことがきっかけでした。私は林先生と直接の面識はありませんが、鯨衛星の地上局アンテナや技術を継承する立場として、講演をお引き受けしました。

講演では、鯨生態観測衛星プロジェクトの誕生の経緯や開発の様子を学内に残されていた資料をもとに振り返るとともに、その地上局設備を整備・継承し、現在のPERCの超小型衛星プロジェクトへと発展してきた歩みをご紹介しました。また、鯨衛星の技術を受け継いで開発した超小型衛星ASTERISCによる宇宙塵観測など、現在の研究成果についても紹介しました。

当日は、林先生が宇宙航空研究所・宇宙科学研究所で携わられたロケット・衛星開発や、衛星設計コンテストでのご活躍、林先生をきっかけとして発展した超小型衛星開発の歩みなど、多彩な講演が行われました。日本の宇宙開発黎明期の貴重なエピソードや、数々の挑戦的なプロジェクトを実現してきたお話に加え、林先生のお人柄が伝わる思い出も数多く語られ、多くの方々に慕われていたことを改めて感じました。私自身にとっても、日本の宇宙開発の歴史や、それを支えた先人たちの歩みを学ぶことのできた、大変貴重な機会となりました。

(石丸 亮)

しのぶ会の参加者に配付された冊子