PERCブログBlog

【活動報告】水星の謎に迫るカウントダウン。BepiColombo/Mio SWG参加レポート

皆さん、こんにちは。
水星探査計画「ベピコロンボ(BepiColombo)」に携わっている、MDM(Mercury Dust Monitor:水星ダストモニタ)チーム主任研究者の小林正規です。

2026年2月9日・10日の2日間、日本橋のクリエイティブな拠点「X-NIHONBASHI」にて、Mio(水星磁気圏探査機)のScience Working Group(SWG)が開催されました。

X-NIHONBAHIのマーク

名札の並ぶテーブル

コーヒーブレイク中の会場

2018年10月の打ち上げから約7年。長いクルージング(航海)を経て、いよいよ「その時」が目前に迫っています。今回のメインテーマは、軌道投入後の「データ」をどう扱うか。そして議論の焦点は、「水星到着後の実戦」です。この実戦は大きく二つに分けられます。

・MOI(水星軌道投入)後の観測運用:限られたリソースで、いかに効率よく観測を行うか。
・データ処理とアーカイブ:地球に届いた膨大なデータをどう処理し、科学の宝箱として保管・公開していくか。

今年の11月にはいよいよ水星軌道投入(MOI)、そして12月にはMioの分離という、ミッション最大のハイライトが控えています。会議室の空気感からも、これまでの「準備期間」から「本番」へとシフトする緊張感と熱量がひしひしと伝わってきました。

私はMDM(水星ダストモニタ)担当として参加しましたが、正直なところを吐露すると……他機器チームの緻密な準備状況を目の当たりにし、圧倒される場面が多々ありました。

MDMとしての検討は、まだ十分とは言えない段階です。他チームの進捗を見て「これはかなり遅れているな……」と少し焦燥感も抱きましたが、同時に、実際の運用に向けた具体的な課題やフローを学べたことは、非常に大きな収穫でした。

水星という過酷な環境でダスト(宇宙塵)がどのような物語を紡いでいるのか、それを解明するのが私たちの役割です。12月のMio分離、そしてその後の本格観測に向けて、ここから一気にピッチを上げて取り組んでいきたいと思います!

今後とも、ベピコロンボとMio、そしてMDMチームの挑戦を応援していただければ幸いです。

(小林 正規)