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IDP2023シンポジウム報告

2023年2月27日(月)~3月1日(水)の三日間、千葉工業大学東京スカイツリータウンキャンパスにおいて、「地球飛来ダストとその母天体に関する国際シンポジウム2023 ”PERC Int’l symposium on Dust & Parent bodies (IDP2023)” を開催しました。今回は会場参加とオンライン参加のハイブリッド形式で行い、合計の参加者は121名でした。昨年と一昨年は、オンライン参加のみの開催だったので、2年ぶりの会場開催となりました。

本シンポジウムは、我々惑星探査研究センター (PERC)が、次期小惑星探査計画 DESTINY+ ミッションを JAXAと共同で推進していることを背景として、2018 年より毎年開催しているもので、今回で6回目の開催となります。DESTINY+の理学目的である「地球に飛来するダストとその母天体の実態解明」に関連する研究について、 毎年テーマを決め、 専門分野の方に講演いただき、最新知見と課題を共有することが目的です。今回のテーマは「活動的小惑星とその (系外含む) 黄道光ダストへの寄与」でした。 地上望遠鏡観測、実験室におけるダスト試料の分析、モデリングなどの観点におけるの研究レビューや最新研究成果の発表と議論が行われました。DESTINY+の目標天体である小惑星Phaethonからのダスト放出機構や近日点におけるPhaethon増光やダストテイルの原因、そして近赤外、中間赤外のスペクトルに基づくPhaethon構成物質の推定について、複数の研究成果や仮説が発表され、活発な議論が行われました。詳細はシンポジウムのウェブサイトをご覧ください。

(文責:荒井朋子)

図1. 会議中の会場の様子

図2. 会場参加者の集合写真.

図3. オンライン参加者の集合写真 1.

図4. オンライン参加者の集合写真 2.