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DESTINY+ダストアナライザ電気モデル噛み合わせ試験
深宇宙探査技術実証機DESTINY+に搭載予定のダストアナライザ(DESTINY+ Dust Analyser: DDA)の電気モデル「DDA ESIM (DDA Electrical SIMulator)」とミッションデータ処理装置「MDP (Mission Data Processor)」の噛み合わせ試験(2022年3月〜4月にかけ実施)に参加してきました。
探査機を打ち上げる前には、DDAのような科学観測を行う搭載機器と、観測データの保存や観測機器へのコマンド送信・電源供給などを担う探査機バス機器との噛み合わせ試験を行い、設計通りに動作するか確認する必要があります。DDA ESIMは、電源インタフェースと観測データや運用コマンドをやりとりする信号インタフェース(SpaceWireインタフェース)のみを有した簡易モデルで、今回はDDAとしては初めての探査機側機器との噛み合わせ試験でした。下の写真はDDA ESIMの外観と試験全体像です。
ソフトウェアに細かい要修正点はあるものの、概ね想定した通りの動作を確認できました。電源インタフェースの機能検証でも特に問題は発生せず、最初の噛み合わせ試験としては成功でした。今後はソフトウェアの修正を加えつつ、より実際の運用を模擬した試験を行っていきます。
開発主体が海外のチーム、さらに新型コロナウィルスの世界的流行のため、ドイツ・シュトゥットガルト大学やJAXA、探査機メーカーとのコミュニケーションはリモートが主体となり、なかなか難しい部分もありましたが、最初の噛み合わせ試験で大きな問題が発生せずまずは一安心です。
(平井)