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プラスチックの小部品に悩む日々

こんにちは!高速衝突施設担当の黒澤です。「高速衝突実験室」は2013年3月に開設されました。大きく分けて3つの課題(1) 超小型衛星に搭載する宇宙塵の捕集機構の新規開発、(2)はやぶさ2をはじめとする衝突型惑星探査に役立てるための基礎実験、(3)比較惑星学、宇宙生物学の進展に向けた衝突素過程の解明に取り組むため、日々衝突実験を行なっています。

と、こんなふうに威勢よく書いておりますが、近頃悩んでいます。宇宙生物学の実験に必要な5 mmほどのプラスチック部品が手に入らず、いくつかの業者さんに製作のお願いをしてみましたが、けんもほろろに断られてしまいました。プラスチックの微細加工というのは非常に難しいそうですね。惑星・宇宙の研究というとなにやら壮大に聞こえますが、実際はこういうことに悩んでいる日々だったりします。(画像は黒澤お手製の旧型プラスチック部品。)

今回はちょっと地味な紹介になってしまいましたが、開設から一年がたった本実験室ではいくつかの実験を仕込み中です。今年度は面白い成果をお届けできると思いますのでご期待ください!

(黒澤耕介)