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気球実験用の成層圏微生物捕集装置の検討

PERCでは、気球を用いて大気の成層圏に浮遊している微生物・ウイルスを捕集する計画を進めています。

気球で一旦上昇した後、パラシュートで降下する際に、装置内を通過する大気中に浮遊している微生物試料を採取する予定です。効率よく微生物を採取するためには、装置内部の形状を最適化することが重要です。

5月27日に、北大やJAXAの研究者と、北海道大学の流体の理論計算の結果やJAXAの惑星環境風洞での実験の結果について議論を行いました。気圧や風速、風の向きを色々変えて、流体計算や風洞実験を行い、想定される成層圏環境と降下時の条件に最も効率よく微生物が採取できる装置の設計を検討しています。

成層圏から微生物が採取できたら、どのような種類が居るのか、なぜ成層圏で生存できるのか、さらには地球の生物圏が宇宙に対して開いているのか閉じているのか、などを理解する上で重要な観測結果になると考えています。

(大野宗祐)