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二重小惑星探査計画『Hera』探査機が
二重小惑星系Didymos(ディディモス)・Dimorphos(ディモルフォス)に到着!
初の二重小惑星画像や熱赤外カメラ(TIRI)の初期観測画像を公開!

2024年10月7日(JST)にケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げられたESA(欧州宇宙機関)の『Hera』探査機は、2026年11月4日(JST)、二重小惑星系Didymos(ディディモス)・Dimorphos(ディモルフォス)に到着しました《下記リンク:1・2》。
『Hera』探査機には可視カメラ(AFC:Asteroid Framing Camera)、ハイパースペクトラルイメージャ(HS-H:Hyper Spectral Imager on Hera)、そして熱赤外カメラ(TIRI:Thermal Infrared Imager)の3種類のカメラが搭載されています。
2026年11月6日(JST)に、AFCとTIRIによる二重小惑星系の画像が初公開されました。詳しくは、宇宙科学研究所(ISAS)ウェブリリース《下記リンク:3》を参照ください。

千葉工業大学惑星探査研究センター(PERC)千秋 博紀 副所長・主席研究員は、TIRIの開発とデータ解析に貢献しています。

千秋 博紀 副所長・主席研究員コメント

はやぶさ2の中間赤外カメラ(TIR)が見せてくれた小惑星リュウグウの温度分布は、それまでの常識を覆すもので、とても驚くとともにワクワクさせられたことを覚えています。
『Hera』搭載熱赤外カメラは二重小惑星 Didymos・Dimorphos の姿をとらえ始めました。今後の詳細な温度分布観測がどのように驚きをもたらせてくれるのか、とても楽しみです。

公開講座を実施します(12/20)

惑星探査研究センターでは、2026年12月20日(日)、『太陽系天体探査ミッション』公開講座シリーズ第5弾 「二重小惑星探査計画『Hera』二重小惑星ディディモスとディモルフォス到着!」を実施します。詳しくは下記をご覧ください。

フライヤー制作:八坂望杏(千葉工業大学デザイン科学科4年)

二重小惑星探査計画 『Hera』について

©ESA - Science Office

ミッション概要

~JAXA宇宙科学研究所 二重小惑星探査計画 『Hera』 プロジェクトサイトから引用~

二重小惑星探査計画『Hera』は、ESA(欧州宇宙機関)が実施するS型小惑星ディディモスとその衛星ディモルフォスにランデブーする探査ミッションです。

AIDA(Asteroid Impact &Deflection Assessment)計画は、このESAの『Hera』と、 NASA(米航空宇宙局)の『DART』(Double Asteroid Redirection Test)とが連携して行う国際共同のプラネタリ・ディフェンスミッションとなります。

先行する『DART』が2021年11月24日に打ち上げられ、2022年9月27日(日本時間)に秒速約6kmで衛星ディモルフォスに衝突しました。その衝突の様子は事前に分離した子機から撮像され、地上からの観測では、ディディモスの周りを回る公転周期が、およそ32分も大幅に縮められた事が確認されました。

『Hera』は2024年10月7日に打ち上げられ、2026年11月に到着した後、ディディモスとディモルフォスの両小惑星の探査を開始する予定です。

特に『DART』の衝突の影響による軌道や自転の状態や、『DART』による衝突クレータの形や大きさを詳しく調べます。さらに標的である小惑星の物性や物質を半年かけて詳細に観測します。

日本からはTIRIによる熱撮像によって、惑星科学とプラネタリ・ディフェンスの両面で、特にDidymos連星系の物性と形成過程の理解に大きく貢献していきます。

担当:千秋 博紀(センシュウ ヒロキ)
千葉工業大学 惑星探査研究センター 副所長・主席研究員