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「ちょっと先のおもしろい未来 2025」ワークショップ実施報告
2025年11月2日(日)〜3日(月・祝)、東京・竹芝の東京都立産業貿易センター 3F展示室で開催された「ちょっと先のおもしろい未来 2025」ワークショップコレクションに、私たち惑星探査研究センター(PERC) と plAnthro株式会社 が共同で出展しました。
2日間のワークショップでは、
2日(日) は 「衛星ビルダーになろう!」 と題して人工衛星ペーパークラフトを組み立てる体験を、
3日(月・祝) は 「隕石ハンターになろう!」 として、本物の隕石に触れて観察するワークショップを実施しました。
惑星探査研究センターでは、工学と理学の両面を包括した活動を行っていることから、2日間でそれぞれの側面に触れられるプログラム構成としました。

BOTANのペーパクラフト

私たちのブース (隕石ハンターになろう!)
日曜日は開始直後から多くの来場者に恵まれ、お子さんを中心に、たくさんの方にご参加いただきました。参加したお子さんの多くは、普段あまり使わない「はさみ」に苦戦しながらも、人工衛星ペーパークラフトの組み立てに真剣に取り組み、見事に完成させていました。使用したペーパークラフトは、高度技術者育成プログラムで開発した、現在運用中の超小型衛星 「BOTAN」 をモデルにしたものです。
また、この日は 高度技術者育成プログラムに参加している学生 にもスタッフとして参加してもらい、子どもたちの作業中、保護者の方からは
「衛星をつくるために、どんな勉強をしているの?」
「BOTANはどんなミッションをしているの?」
といった質問が次々と寄せられ、学生スタッフと来場者の交流も大いに盛り上がりました。

人工衛星をつくっている学生と楽しく話しながら製作
月曜日のプログラムでは、隕石ハンターに必要な基礎知識をクイズ形式で学んだあと、光沢・質感の異なる本物の隕石を手に取り、観察してもらいました。この日も、多くの方に参加してくださいました。
「鉄隕石は見た目は石なのに重い!」 「確かにコンドリュールは球状にみえる!」
といった驚きの声が多く、お子さんだけではなく、大人の方も興味津々で体験していただけました。
普段は博物館のケースに入って展示されるような、非常に貴重な隕石 を間近で観察できる機会ということもあり、大変好評でした。

クイズ「隕石はどこからくる?」に夢中

子どもから大人の方まで、多くの方に楽しんでいただけました
さらに、顕微鏡を使って隕石の薄片を観察する体験も行いました。研究者と同じく「偏光」を使って鉱物に色をつけた状態での観察に
「ステンドグラスみたいで綺麗!」
と歓声が上がりました。

顕微鏡でコンドリュールを観察!
両日とも参加希望者が途切れず、当初予定していた「時間区切りの開催」から、ほぼ 「随時受付形式」 に切り替えて対応しました。その結果、2日間両日とも約100名 の方にご参加いただきました。
今回のワークショップを通して、参加された皆さんが 宇宙探査に少しでも興味を持っていただけたなら嬉しく思います。今後もこうした機会を通じて、宇宙探査の魅力をより多くの方々にお届けしていきたいと考えています。
(佐竹 渉)

