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BepiColombo SWT#24 & Dusty Visions 参加報告
6月10日から13日にかけて開催された BepiColombo SWT#24と、6月16日から18日に開催されたDusty Visionsに参加してきました。これらの会議が連続したため、日本には戻らずヨーロッパからアメリカへ直接移動することになりました。
BepiColombo SWT#24はローマのサピエンツァ大学で開催されました。ここでは、ESAのエンジニアリングチームから、BpiColombonboの現状報告があり、来年11月の水星到着に向けた運用計画について科学者たちの活発なフィードバックが交わされました。また、各観測装置の進捗や、観測データを用いたサイエンスの進め方についても報告があり、私はBepiColomboに搭載している、水星ダストモニター (MDM) のステータス報告を担当しました。
ローマ滞在中は、大学や懇親会へ向かう道すがら、古い教会や宮殿、古代ローマの遺跡を見ることができました。特に、SWTの会場はコロッセオとフォッロ・ロマーノなどの有名な遺跡のすぐ近所だったので毎日のように眺めることができました。懇親会まで時間に余裕があったため、バチカンまで歩き、その途中でサンタンジェロ城を見ることができたのは貴重な体験でした。少し歩くだけで歴史に触れられ、感動的でした。

橋の向こうにサンタンジェロ城が見えます

コロッセオの横を通り過ぎました
BepiColombo SWT#24参加後は、プリンストン大学 で開催された、 Dusty Visions という2~3年おきに開催される研究集会に参加しました。ここでは、火星衛星探査計画MMXのダスト観測装置(CMDM) について発表しました。
宿泊は大学近くの一泊5万円という高額なホテルを避け、歩いて40分ほど離れた場所に滞在しましたが、大学へは遊歩道を通ってアクセスでき、散歩に最適でした。プリンストン大学は程よく自然に囲まれており、遊歩道ではウサギや鳥がのんびりと過ごしている姿も見かけました。

毎朝このような遊歩道をあるいて会場まで向かいました
また、歴史のある大学として知られているため、キャンパス内の建造物も目を見張るものが多く、有名なナッソーホールやジェームズ・コリンズ・ジョンソン・アーチなど、歴史を感じさせる印象深い建物を見ることができました。

プリンストン大学のスタジアム

プリンストン大学の象徴ともいわれるナッソーホール

ハーベイ・S・ファイヤーストーン記念図書館

ジェームズ・コリンズ・ジョンソン・アーチ
今回の出張では、各地の研究者との議論だけでなく、街の歴史や大学の文化にも触れることもできました。BepiColombo、MMXともに、これからのプロジェクトの進展がますます楽しみです。
(小林正規)