着陸機フィラエに搭載されたダストインパクトモニター(DIM)は、彗星の核の表面から放出されるダストや氷の粒子を検出する装置でした。 これらの粒子は、立方体形のDIMセンサーの表面に衝突したときに検出されます。 DIMは、Rosettaの着陸船Philaeに搭載された楽器パッケージSESAMEを構成する3つのサブ機器の1つでした。
Philaeがチュリモフ-ゲラシメンコ彗星に着陸するためにRosettaから分離されて降下中に彗星から放出されたと考えられるダスト粒子を一個、検出しました。
Philae-SESAME/DIMのような圧電素子を使ったダスト検出器は、従来PERCでも開発を行ってきており、PERCの持つノウハウを生かしてDIMが彗星に向けて降下中に検出した信号の解析に貢献しました。また、同様のダストセンサーを将来彗星・小惑星探査ミッションに向けて検討を続けています。
Rosettaの着陸船PhilaeのCG ©ESA/ATG medialab
担当研究員:小林 正規(コバヤシ マサノリ) 千葉工業大学 惑星探査研究センター 副所長(主席研究員) TEL/FAX: 047-478-4733 / 047-478-0372