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較正試験

11月中旬,3日間かけて PERCでレーザ照射装置の試験をしました.試験には共同研究者の方々と一緒に行いました.

試験の様子.画像左側の細長い箱が照射装置で,各自 担当の装置を操作したり出力をチェックしたりします.

観測装置からの出力は多くの場合,電気信号です.それを意味のあるデータにするためには,物理量(何℃とか,何km とか)に直す必要があります.そのためにはあらかじめ値がわかっている量(温度や距離,明るさなど)を観測装置に入れて,電気信号との対応付けをします.これが較正(こうせい)試験です.今回の試験はレーザ照射装置の較正試験でした.この装置は,「はやぶさ2」に搭載されているレーザ距離計(LIDAR)の同等品に信号を送ることでLIDAR同等品の処理系の較正試験をするための装置です.つまり,較正試験のための装置の較正試験です.
このように装置によっては,較正試験も一筋縄ではいかず,較正試験のための装置の較正試験や,さらにそのための装置の較正試験…が必要だったりします.このような較正試験をなるべく精度よく行うことで,装置を使った高精度の観測を実現するのです.