研究員ブログ

[2015/09/16] S-CUBE引渡しからこれまでの振り返り

 

917日(明日)に予定されているS-CUBE放出の前に、(遅ればせながら)引渡しからこれまでの出来事をざっと振り返りたいと思います。

71415日にS-CUBEJAXA(@つくば宇宙センター)に引き渡しました。下の写真は引渡し前の最後の確認の様子です。展開機構を仮止めするテープが残っていないか(残っていると展開できない)、衛星放出機構と接触するレールに対して出っ張りや傷・汚れが無いか(あると場合によっては放中に衛星が詰まってしまい放出されない)、カメラレンズのフタをつけっぱなしにしていないか(フタをつけたまま打上げた衛星が昔あったとか)など注意深くチェックしました。これが衛星に触れる最後のチャンスなのでかなり真剣な表情でやっています。

引渡し2

東北大の学生さんと最終確認中

 

引渡しで我々の手からは離れたので、あとは衛星放出までの成功を信ずるのみです。JAXAの担当の方から「日本のロケットは絶対に大丈夫です。安心していいですよ」と言ってもらえて、少し気が楽になったのを今でも覚えています(実際にきちんと成功したのだから素晴らしい安定感ですよね)。

721日にはS-CUBE打上げ決定の記者発表会を行いました。メテオの兄弟ミッションということもあり、多くのメディアの方に来ていただきました。S-CUBEとメテオはいずれも流星観測を目的とするので混同されやすいのですが、たくさん報道していただいたおかげで最近ようやく両者の違いが認知されつつある気がします。(報道される前は、S-CUBEはカメラではなくて衛星ですよと何度訂正したことか


D4N_1497

記者発表の様子

 

打上げはJAXAの招待により種子島宇宙センター内で見ていました。射点から約3kmで関係者二、三十人程度の静かな環境で見れたので、なかなかの贅沢です。しかもJAXA職員による解説付きです。メテオの件もありましたし、二度延期されたことで若干の緊張感はあったのですが、いざロケットエンジンに点火されるや緊張など全て吹き飛びました。やはりロケットの打上げは最高です。初めて打上げを体験したのですが、視野全体がオレンジ色にパッと明るくなる様子や、バリバリ鳴る轟音はこれまで映像で見てきたものとは全く違いました。打上げは絶対に生で見た方が良いですよ!おすすめです。

実は、打上げを解説されていた方は、本学の鯨生態観測衛星WEOS2002年に日本初の大学衛星として打上げ・運用された)の打上げ管制をされた方だったことがわかり、その方から「千葉工大さんはあれから着実に実績を積んでこられたのですね」と言っていただけたのは個人的に印象深かったです。

S-CUBE_打ち上げPHOTO

819日の打上げの様子

 

その後825日に行われた「こうのとり」のキャプチャ・ドッキングはメテオの管制室で見ていました。スムーズに完了し(油井さん、若田さん、ありがとうございます!)、自分としてもようやく一息つけました。

キャプチャ

CDM(こうのとりに設置されたデブリ計測器)担当の小林さんとメテオ担当の荒井さんと一緒に見守りました

 

 そして、ようやく明日S-CUBEISSから放出され、地球周回軌道に投入されます。プロジェクト発足から3年かかりましたが、いよいよ衛星運用がスタートします!今後、いろいろなミッションが目白押しですのでどうぞご期待ください!

(石丸 亮)

 

 

ページの先頭へ