プロジェクト紹介

ISS流星観測プロジェクト

ISS流星観測プロジェクトについて

千葉工業大学惑星探査研究センターでは、国際宇宙ステーション(ISS)から超高感度CMOSカラ―ハイビジョンカメラにより流星の長期連続観測を行う「メテオ」プロジェクトを2012年から進めてきました。

流星観測カメラシステム「メテオ」はISSに打ち上げ後、米国実験棟「デステニィー(Destiny)」内の観測用ラック(Window Observational Research Facility:WORF)に設置され、窓越しに約2年間流星観測を行います。観測に使用するハイビジョンカメラは、NHK番組「宇宙の渚」で使用されたカメラの改良版です。本プロジェクトは宇宙から流星を長期連続観測するという世界初の試みです。また、米国実験棟で主体的に科学観測を行う日本初のプロジェクトです。

メテオとは日本語で流星のことです。流星とは彗星や小惑星から放出された塵の集まりの中を地球が通過する際、塵が大気との摩擦により加熱され発光する現象です。「メテオ」の観測では、流星の飛跡や明るさから流星塵の大きさを求めたり、回折格子をレンズの前に取付けて分光観測を行い、流星塵の化学組成を調べる計画です。また、毎年決まった時期に現れる流星群は、流星塵の元となる彗星や小惑星(母天体と呼びます)がわかっているので、流星群の観測結果から直接探査が難しい流星群母天体の特性を知ることができます。

ISSからの流星観測は、地上での観測と違い、天候や大気の影響を受けず、定常的な観測が可能です。「メテオ」プロジェクトでは、ISSの軌道予測に基づき、夜間の観測スケジュールを予め登録し、夜になるとカメラが自動的に観測を始めます。ISSが地球を約90分で一周するうち夜側は約35分間なので、「メテオ」が流星観測を行うのは一日あたり約560分間です。「メテオ」の観測により観測データ数が飛躍的に増え、より統計的な流星科学研究が可能になることが期待されます。観測された全映像データは、ISS上のコンピュータに接続されたハードディスクに保存されます。通信データ容量の制限から、全てのデータを地上に降ろすことはできませんが、ソフトウェアにより流星を含むデータのみ切り出し、惑星探査研究センター内の運用管制室で、その日のうちに観測映像を見ることができます。流星映像はウェブ上でも公開する予定ですのでご期待ください。

これまでのISS流星観測プロジェクトの経過

【2014/10/22】「メテオ」打ち上げの記者発表会が行われました。

2014年10月22日。千葉工業大学 東京スカイツリー®キャンパスにおいて「メテオ」打ち上げの記者発表会が行われました。
当日は悪天候の中、このプロジェクトの関心の高さを表すように多くの報道陣に出席していただきました。
松井孝典PERC所長の挨拶に引き続き、荒井朋子上席研究員が登壇し、本プロジェクト発足の経緯から概要、そして今後得られるであろう研究成果の予測等がプレゼンテーションされました。

【2014/10/30】「メテオ」搭載ロケット打ち上げ失敗の記者発表会が行われました。

衝撃的な「メテオ」搭載ロケット爆発の翌日となる日本時間の10月30日17時30分。現地から緊急帰国した松井孝典PERC所長と荒井朋子上席研究員が千葉工業大学津田沼キャンパスにて記者会見を行いました。
松井所長からは今回のプロジェクトおよび打ち上げに関するアウトラインが、荒井上席研究員からは打ち上げ当日の緊迫した模様などが映像を交え語られました。
このアクシデントに対する国内メディアの関心は非常に高く、会場には多くのテレビ局、新聞社、通信社の姿が見られました。

【2014/10/31】現地での撮影映像を公開いたします。

「メテオ」プロジェクトのスタートはロケット爆発という衝撃的なアクシデントで一旦延期せざるを得なくなりました。
現地へ赴いていた松井孝典PERC所長と荒井朋子上席研究員は10月30日夕刻に緊急帰国し、成田から急ぎ千葉工業大学津田沼キャンパスへと向かい記者会見に臨みました。その関心の高さから多くの報道陣を集めた会見は、今回のアクシデントに屈すること無くより一層この世界初のプロジェクトを強力に推進して行く決意表明の場ともなりました。
現地にて荒井上席研究員が撮影した映像を公開いたします。衝撃の強さがリアルに感じられるドキュメントです。

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