プロジェクト紹介

パブリックビューイング

11月30日(日)に千葉工業大学 東京スカイツリータウンⓇキャンパスにて、「はやぶさ2」打ち上げのパブリックビューイングを開催致します。惑星探査研究センター研究員によるトークショーも開催されます。

  • 日時: 2014年11月30日(日) 13:00~16:00
  • 場所: 東京スカイツリータウンキャンパス(東京スカイツリータウンⓇ ソラマチ8階 12番地)
  • プログラム:
    打ち上げおよび「はやぶさ2」分離のライブ中継
    「はやぶさ2」搭載観測機器開発に関わった惑星探査研究センター研究員によるトークショー
    宇宙シアターにて3D映画上映。

※すでに申込みは締め切りました。ご応募ありがとうございました。

「はやぶさ2」トークショーと3Dシアター上映を開催致しました

11月30日の打ち上げが、天候不良により延期となりましたが、研究員によるトークショーと3Dシアター上映を開催致しました。打ち上げのライブ中継が見られなくなったにもかかわらず、ご家族連れをはじめとして多くの方々に参加していただきました。どうもありがとうございました。

  • 「はやぶさ2」トークショーを開催しました(ニュース)
  • 「はやぶさ2」トークショー@スカイツリータウンキャンパス(研究員ブログ)
  • 「はやぶさ2」打ち上げトークショー(PERCチャンネル)

《トークショーで頂いた質問とその答え》

Q. イオンエンジンはどういう仕組みになっているのですか?
 普通のエンジンは、燃料を爆発させて、その反動を利用してロケットや探査機を加速させます。この場合、爆発の方向を制御することができないため、横方向にも広がろうとする力をおさえこむ必要があります。この結果、爆発力の全部を加速に使うことができません。これに対してイオンエンジンでは、イオン化(静電気を帯びた状態)させたガスを電力を使って加速させ、進みたい方向と反対側に放出します。この場合、ガスは後方にだけ飛び出すので、ガスを加速させた反動を全て探査機の加速に利用することができます。ただし、イオンエンジンは、効率は良いのですが、大きな力が出ない、という特徴があります。このため、数週間、数か月といった長い時間をかけて探査機の軌道を変化させるのには適しているのですが、ロケットの打ち上げのような、短い時間で大きな力が必要な場合には向いていません。

Q. 「はやぶさ2」の大きさは何メートルですか?
 「はやぶさ2」の本体(真ん中の四角いはこの部分)の大きさは、1メートル×1.25メートル×1.6メートルです。普通の家の押し入れに入るか入らないかくらいの大きさです。これに、太陽電池パネルを加えると、幅は6メートル、奥行き4.23メートルになります。これは畳15畳分に相当します。

Q. 地球に帰還した時に、海に着水したとしても回収できるように、どのような仕組みになっているのですか?
 カプセルは、回収したサンプルを新鮮なまま地球に送り届けるために、きっちりとふたがされています。このため水に落ちてもサンプルがぬれてしまう事はありません。しかし、カプセルが海に落ちてしまうと、探し出すのが大変です。だからと言って、陸上の人が住んでいる場所に落とすわけにもいきません。このため、サンプルが入ったカプセルは、「はやぶさ」初号機の時と同様に、オーストラリアの砂漠に着陸する予定になっています。

Q. 探査機が完成するまで、何年かかりますか?
 「はやぶさ2」は2年半で完成させました。これは、「はやぶさ」初号機のデザインをまねて作ったためで、記録的な速さです。普通の探査機は10年くらいかけて作り上げていきます。なぜそんなに時間がかかるのかと言うと、探査機がいったん打ち上げられてしまうと、壊れても直しにいけないからです。つまり、何があっても壊れない探査機を作らなくてはなりません。このため、探査機に搭載される装置や部品には、長い時間をかけて数多くのチェックが行われるのです。

Q. どうして「はやぶさ」はM-Vロケットで打ち上げたのに、「はやぶさ2」はH-IIAロケットで打ち上げるのですか?
 「はやぶさ2」のデザインは「はやぶさ」をまねたものなので、確かに同じロケットで打ち上げたほうが効率が良さそうに思えるかもしれません。しかし残念ながら、日本はM-Vロケットの開発をやめてしまいました。最近、イプシロンロケットと呼ばれる小型のロケットが開発されましたが、今のところ、イプシロンロケットの打ち上げ能力はM-Vロケットには及んでいません。このため、「はやぶさ2」はH-IIAロケットでの打ち上げとなりました。

Q. 「はやぶさ2」が帰ってくるのは2020年ですが、どのように設定しているのですか?なぜ2014‐2020年の6年間なのですか?
 地球が太陽の周りを回っているように、目標天体も太陽の周りを回っています。太陽の周りを回る周期は太陽からの距離で決まっていて、遠くにある天体ほど長くなります。このため、地球‐太陽‐小天体の位置関係は一定ではなく、その時々で変わってきます。このため、探査機を丁度良いタイミングで打上げないと、目標天体にたどり着けません。6年かけて小惑星「1999JU3」を探査する計画は、なるべく効率よく(燃料をあまり使わなくて済むように)地球と小惑星の間を移動する計画として選ばれました。

Q. 「はやぶさ2」で小惑星「イトカワ」に行くことは物理上可能ですか?
 ロケットや探査機の能力としては、「はやぶさ」初号機が行った小惑星「イトカワ」に行くことも可能です。ただし、地球と「イトカワ」がちょうどよい位置関係になるタイミングをねらう必要があります。また、「イトカワ」と小惑星「1999JU3」とではサイズも色も違う(「イトカワ」は直径500メートルで白っぽくて、「1999JU3」は直径900メートルで黒っぽい)ため、観測装置はそのままでは使えないかもしれません。また、「はやぶさ2」は地球帰還後にもし燃料が十分に余っていたら、再び地球を離れて別の小天体の観測を行う、という計画になっています。このため、もしかすると再び「イトカワ」に行ってみよう、という話になるかもしれません。

Q. 開発の中で一番苦労したことは何ですか?
 PERCの研究員たちは、「はやぶさ2」に搭載される多くの観測機器の開発に参加しましたが、それぞれの研究員や機器ごとに、それぞれの苦労 がありました。例えば、レーザ高度計(LIDAR)の開発に加わった千秋上席研究員は、目に見えないレーザー(赤外線レーザー)を使う装置だったため、試験のたびに装置の向きを正確に調整することに苦労したそうです。目に見えないとはいえ、エネルギーが強いレーザーで、目に入ると失明の恐れもあるため、とても気を使ったそうです。しかし、このような苦労も、「はやぶさ2」が無事に打ち上がり、小惑星「1999JU3」でのミッションを果たせば報われます。みなさん応援をよろしくお願いします!

「はやぶさ2」パブリックビューイング@千葉工業大学

延期されていた「はやぶさ2」の打ち上げですが、12月3日に無事打ち上げられました。千葉工業大学では、2号館3階の大教室でパブリックビューイングを開催し、近隣にお住まいの方々から千葉工大の学生・職員まで、多くの皆さんと一緒に打ち上げを見守りました。打ち上げを見届けた後は、「はやぶさ2」の搭載観測機器の開発に関わった研究員たちによる、「はやぶさ2」や、小惑星「1999JU3」、搭載観測機器の解説が行われました。

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