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客員研究員

庄山 直芳Tadayoshi SHOYAMA

広島県出身。東京大学工学部航空宇宙工学科卒業、同大学院博士課程修了。博士(工学)
専門は航空宇宙工学、粘弾性材料、振動工学。

社会人最初の担当機種は観測ロケットS-520でした。全段固体ロケットのM-Vの運用が終了し、後継機種となるイプシロンロケットの開発担当となり、M-Vの資産を活用しつつゼロベースから宇宙用ロケットシステムを構築していく現場を経験しました。博士論文の研究テーマは、固体推進薬と同じゴム材料の粘弾性と振動抑制でした。

固体ロケットは液体ロケットと比べて比推力という推進性能が劣りますが、構造がシンプルなので小型化が容易で、空中や海上でも発射できる扱い易さがあります。その利点を活かしながら安全性を高めたものがハイブリッドロケットです。糸川先生から始まった日本のロケット研究には「原理構造はシンプルに、まずやってみる」という理念があるように思います。私もそれを心掛けながら、新しい方法にチャレンジしていきたいと思っています。

関連プロジェクト:宇宙微粒子採取ロケットプロジェクト