月ー地球圏ダスト環境ワークショップ

 
 

地球近傍には惑星間塵や星間塵などの宇宙塵(固体微粒子)が定常的に存在しています。一方で、近年、衛星打ち上げ数の急激な増加により、地球周回軌道にスペースデブリが増え続けており、地上からのレーダや光学望遠鏡で追跡可能なデブリは2万個以上、追跡不可能なものは1億個以上あると考えられています。以下では、これらの宇宙塵(自然由来)及びデブリ(人工由来)などの固体微粒子を総称して「ダスト」とします。

月ー地球圏におけるダスト環境の理解は、生命の種への物質供給という理学の観点だけでなく、宇宙環境利用、スペースガード、有人活動などの工学・医学の観点でも重要です。そのため、様々な目的で、様々な組織により、様々な手法で、ダストの研究が精力的に進められています。こうした多岐に渡るダスト研究分野で得られた知見の共有のためには、情報整理が必要不可欠です。

2022年度開催の1回目に続いて2回目の本ワークショップでは、月およびその周辺のダスト環境研究に関連する様々な分野の専門家の方に講演いただき、最新の知見と課題を共有すると共に、ダスト環境情報のニーズを把握することを目指します。また、運用および計画中の関連するプロジェクトの成果を最大限に活用する目的で、意見交換を行いたいと考えております。

ご興味ある方は、是非ご参加ください。


月ー地球圏ダスト環境ワークショップ LOC:荒井 朋子、小林 正規、木村 宏、平井 隆之(千葉工大 PERC)

問合せ先:月ー地球圏ダスト環境ワークショップ LOC <dearmoons-inq@perc.it-chiba.ac.jp>




件名:月-地球圏ダスト環境ワークショップ

開催日時:2024年1月26日(金)12時50分~16時05分

開催場所:オンライン (Zoom) にて開催いたします。


  1. 参加登録

以下の URL よりご登録ください。登録完了後に Zoom 接続情報をお送りいたします。

https://forms.gle/kVbaqGBfScXEsSKE6 

登録締切:1月24日(水)


  1. プログラム

12:50    開会挨拶 小林 正規 (千葉工大)

13:00    <基調講演> 2020-30年代の月圏ダスト環境研究の潮流

             ~SLS-1からゲートウェイ、アルテミス着陸へ~ 矢野 創 (JAXA宇宙研)

13:30    かぐやSPによる月極域ダスト+揮発性物質の観測 大竹 真紀子 (会津大)

休憩

13:55    月ダストの放出に関する理論的考察 木村 宏 (千葉工大)

14:15    月周回での小型ダストアナライザによるダスト観測計画検討 石丸 亮 (千葉工大)

休憩

14:40    月面隕石防護構造の研究 大村 幸人 (トヨタ自動車)

15:00    ダストの静電除去およびハンドリング 庄山 瑞季(労働安全衛生総合研究所)

休憩

15:25    全体議論 (司会:小林 正規)

16:05    閉会

 

第二回 月ー地球圏ダスト環境ワークショップ開催のお知らせ