月ー地球圏ダスト環境ワークショップ
月ー地球圏ダスト環境ワークショップ
趣旨:地球近傍には惑星間塵や星間塵などの宇宙塵(固体微粒子)が定常的に存在しています。一方で、近年、衛星打ち上げ数の急激な増加により、地球周回軌道にスペースデブリが増え続けており、地上からのレーダや光学望遠鏡で追跡可能なデブリは2万個以上、追跡不可能なものは1億個以上あると考えられています。以下では、これらの宇宙塵(自然由来)及びデブリ(人工由来)などの固体微粒子を総称して「ダスト」とします。
月ー地球圏におけるダスト環境の理解は、生命の種への物質供給という理学の観点だけでなく、宇宙環境利用、スペースガード、有人活動などの工学・医学の観点でも重要です。そのため、様々な目的で、様々な組織により、様々な手法で、ダストの研究が精力的に進められています。こうした多岐に渡るダスト研究分野で得られた知見の共有のためには、情報整理が必要不可欠です。
そこで、本ワークショップでは、ダスト研究に関連する様々な分野の専門家の方に講演いただき、月ー地球圏のダスト環境の現状理解の試みとして、最新の知見と課題を共有すると共に、ダスト環境情報のニーズを把握することを目指します。また、運用および計画中の関連するプロジェクトの成果を最大限に活用する目的で、意見交換を行いたいと考えております。
ご興味ある方は、是非ご参加ください。
月ー地球圏ダスト環境ワークショップ LOC:荒井 朋子、小林 正規、木村 宏、平井 隆之(千葉工大 PERC)
問合せ先:月ー地球圏ダスト環境ワークショップ LOC <dearmoons-inq@perc.it-chiba.ac.jp>
記
件名:月-地球圏ダスト環境ワークショップ
開催日時:2022年 6月30日(木)13時~17時30分
開催場所:オンライン (Zoom) にて開催いたします。
■参加登録
以下の URL よりご登録ください。登録完了後に Zoom 接続情報をお送りいたします。
https://forms.gle/iniGYvp8miK6uWva6
登録締切:6月27日(月)
■プログラム
13:00 開会挨拶 荒井 朋子 (千葉工大)
13:05 <基調講演> 地球・月圏のダスト計測・捕集の過去・現在・未来:地球周回衛星から月周回プラットフォームまで 矢野 創 (JAXA宇宙研)
13:30 超小型衛星 ASTERISC による地球周辺ダスト粒子の観測 石丸 亮 (千葉工大)
13:45 小型衝突電離型ダスト計測器 MDC-HITEN と MDC-NOZOMI 佐々木 晶 (大阪大学)
休憩
14:10 地球周回軌道の微小デブリ研究の現状 河本 聡美 (JAXA研究開発部門)
14:25 デブリ・メテオロイドエンジニアリングモデルの紹介 中渡瀬 竜二
14:40 マイクロメテオロイドモデル IMEM および IMEM2 の紹介 小林 正規 (千葉工大)
休憩
15:00 6U クラス超小型深宇宙探査機 EQUULEUS に搭載する多層断熱材一体型ダスト計測器 CLOTH による月ー地球圏ダスト環境計測 平井 隆之 (千葉工大)
15:15 DELPHINUS による月面衝突閃光観測 阿部 新助 (日本大学)
15:30 月周回有人拠点(Gateway)における宇宙塵計測ミッション 藤岡 夏 (JAXA国際宇宙探査センター)
15:45 流星群による月ー地球圏へのダスト空間分布 大坪 貴文 (国立天文台)
休憩
16:10 月・小天体表層でのダストの静電浮遊 千秋 博紀 (千葉工大)
16:25 月・地球圏ダスト環境に関する電磁気的な興味 西野 真木 (JAXA宇宙研/東京大学)
16:40 月面からのダスト放出について 木村 宏 (千葉工大)
17:00 全体議論
17:30 閉会
第一回 月ー地球圏ダスト環境ワークショップ開催のお知らせ