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メテオ再打上げに向け運用模擬訓練を行いました。

一昨日、メテオ再打ち上げに向けて、PERC所員8名が運用模擬訓練を行いました。昨年10月の打ち上げ前にも運用模擬訓練がありましたが、その時はまさかまた同じ訓練をするとは思いもしませんでした。

メテオカメラは国際宇宙ステーション(ISS)に打ち上げられた後、まず宇宙飛行士の手で、米国実験棟の観測窓の前に設置し、絞りの設定やピント合わせを行ってもらう必要があります。その際、私たちは音声回線とリアルタイムで中継されるビデオ画像を通じて、宇宙飛行士からの質問に答えたり、指示を出します。手順に問題が無いかを確認すると共に、音声回線でのやりとりをスムーズに行えるよう練習することが今回の訓練の目的です。

訓練は、日本時間の夜10時から朝4時まで、米国の日中時間に合わせて行います。NASAのISS専用音声回線に入り、マーシャル飛行宇宙センターの地上管制官や宇宙ステーションにいる宇宙飛行士に扮した管制官ら総勢10名以上からの、代わる代わるの問いかけに迅速に対応しなければなりません。早口の英語の質問に素早く的確に答えるだけでなく、交信をできるだけ短く、かつ確実に行うための特殊な用語を使うことが求められます。時差ぼけの眠い頭では、かなりきつい作業です。

運用模擬訓練は二週間後にもう一回予定されています。次回は他の実験装置のチームも参加する本格的な訓練です。本番の設置作業では宇宙飛行士やNASAの地上管制官の足を引っ張らないように、もうちょっと頑張らなくては、と気ばかり焦るものの、打上げが来月に迫る中、なんとかなるさと祈るのみです!
(荒井朋子)

写真:メテオ運用管制室での運用模擬訓練の様子。右上の三つの時計は、左からヒューストン(米国中部時間)、国際宇宙ステーション(グリニッジ標準時間)、千葉工大(日本時間)での時刻を指しています。写真は日本時間の朝4時前。