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火星環境実験

PERCには、火星環境模擬チャンバーというチャンバー(直径、奥行きそれぞれおよそ1mの金属の容器)があります。このチャンバーの特徴は、火星の表面環境(二酸化炭素を主成分とする,1/100気圧,-100℃の環境)を再現できることです。これだけ低温、低圧になると、二酸化炭素の霜ができるくらいなんですよ。

このチャンバの中に色々な装置を入れて、火星のように気圧も温度も、地球よりもずっと低い条件の下でもちゃんと動くかどうかの確認をします。
今回はこのチャンバーを使って、温度計、気圧計、風速計の試験と、マイクの試験をしました。マイク?と思われるかもしれませんが、火星のような低温・低圧の環境では音(空気の振動)が伝わりにくいので、音をとらえるのは大変なことなのです。

装置をたくさん入れたのでケーブルがごちゃごちゃしてしまいましたが、試験は無事終了。それぞれの装置が火星でも使えることが確認できました。
(千秋博紀)