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ミハイル・ゲラシモフ博士来所

今月、ロシア宇宙科学研究所(IKI)・惑星直接探査研究室の研究室長であるミハイル・ゲラシモフ博士が来所され、1週間滞在されました。博士のポジションとしては、ロシア惑星探査部門の理学側におけるトップ9の一人という方です。ゲラシモフ博士には「ロシアの惑星探査」についてのレクチャーをしていただいたのですが、公開できる範囲で以下に内容を書くと…
・今後10年は月と火星に注力する。いずれもサンプルリターンを目指す。
・火星はExoMars(2016年、2018年)とフォボスサンプルリターンミッション(2024年を予定)
・月ミッションのメインターゲットは極域。既に承認された(予算がついた)月ミッションが3つある。それぞれ2018年(着陸)、2019年(オービター)、2020年(着陸)の予定。
月・火星探査をシリーズ化してサンプルリターンまで見据える、ある意味で王道的なロシアの探査計画に対し、リソースが限られる日本がどう差別化していくのかをきちんと考えねばいけませんね。
(石丸 亮)